Читаем Wave of dimensions полностью

「そんな訳でさっそく解体もさせてもらうとするか」


勇魚ノ太刀を出して次元ノ白鯨に飛び乗る。

そして解体する為に刃を立てる。

勇魚ノ太刀なんてまさしく次元ノ白鯨を解体するために作られた様な解体刀だよな!

アッサリと肉に刃が沈んで行く。


硬いか?

これは解体の熟練度や技能が高くないと出来ないって事だろ。

少し技能が足りない気がしたので、解体に振りこんで行く。


おや? 捌き方の道筋が点線が付いて見えるようになったぞ。

高速解体等を駆使して切り分け、サクサクとアイテム欄にぶちこんで行く。

鯨の捌き方なんてよくわからないけど、魚と同じ感じで切っても問題は無さそうだ。

ただ、油が滅茶苦茶取れるな。


「島主何者だよ。釣りに解体も出来るとか」


どっちかと言うとそっちが本職だよ!

魚を捌くのが解体に繋がってんの!


とは言え……この解体作業って結構グロい気がする。

血は出ないし、臓物は水晶っぽい感じに変わってるけどさ。

コツを掴めば何でも出来るようになる。


そんなこんなで解体完了。

捌き切ったら半透明の次元ノ白鯨が出来上がった。

素材はかなり採れた。後でロミナに何が出来るか聞いてみよう。


「なあ……捌いたら次元ノ白鯨が半透明になって見えるんだが、アレはなんだ?」

「ボスクラスは解体した人以外でも貢献した人の物として解体出来るようになっているそうでござる」


ああ、分け前はしっかりと分散される訳ね。

前回のケルベロスの場合は解体する人が少なくて残ってたって感じだったんだろう。

という訳で俺達は足早に解体を終えてカルミラに帰還したのだった。


後で素材類を確認していた所、素材以外でのドロップ品もあった。

ネメシススーツとかいう、かなり強力なダイバースーツだ。まだ俺には装備出来そうに無いし、付与効果に素潜りの補正が掛るみたいだったからしぇりるに支給する事にした。


他、復讐の船首像。

船の速度を上げる効果のある品だ。


他は武器だな。

復讐の神の剣なんて使い道が分からないのでロミナに分解してもらって別の武器にしてもらう事にした。


次元ノ白鯨素材で何が作れるかな?

ドロップ品とほぼ同じ物が作れそうだけど。


そうしてカルミラの城……俺達のギルドへと戻り、祝杯をあげた。


「完勝でござったな!」

「イイ感じだったね!」

「ええ、今回ばかりは非の打ち所も無いほどの勝利だったかと思います。かと言って侮ることなく、次も同じ様に勝って行きましょう」

「ふふふふ……資金は潤沢。この金をどう転がして更なる富を得るのか、考えるだけでぞくぞくするね」

「アルトくん、もう少し落ち付きたまえよ。アップデートによるアイテム作成の幅も広がってきたし、これからどう転がって行くか、刺激に満ちた生活が見えて来るね」


俺はいい加減、第二都市の川で主を釣りたいな。

なんて思いながらカルミラ島が見渡せる展望台から辺りを見る。

思えば長い道のりだった。

絶好調だとも言える。

しぇりるがエイハブスピアを背負って遠い海を凝視しているのを見つけた。


「波が終わって、次の波が来るまでに何をするか……か」

「そう……」

「しぇりる、お前は何をしたいんだ?」


俺は分かり切った質問をしぇりるにぶつける。

しぇりるは迷うことなく海を指差す。


「この先に何があるのかを確かめたい。その為の準備も万端」

「そうだな、また漂流するかもしれないが、こんな結果になるのならどんどん挑戦すべきだよな」

「私は出来れば避けたい所ですが……元々効率の良い狩り場を探して未開の地へ行こうとしていたのですものね」

「インスタントダンジョンが拡張したらしいが、それはやりこみ組の連中が挑む所だろ」


俺達がすべき事は別にある。

初心を忘れちゃいけない。

冒険心は失っちゃいけないよな。

半ば作業の様にモンスターを倒して強さを自慢する様な連中に、俺達はなり果てたくはない。

というか、そういう目的でこのゲームをプレイしている訳じゃないしな。


「硝子や闇影、紡は自由にしても良いんだぞ? 俺だって釣りをするのが目的だし」


未知の魚を釣りたい。

その為に俺は新大陸を目指している訳だし、知らない場所なら既存の狩り場でも行くべきだと思っている。


そう言った意味では人が減った第二都市近隣の狩り場を巡るのも悪くは無い。

幸いカルミラに帰るのは簡単なんだから。


「よし、じゃあ明日は新天地を目指して行動してみるか。何かあったら帰れば良いんだし」


帰還アイテムもあるしな。

まあ前回と同じく脱出不可、なんて可能性も高いけどさ。


「OK」

「……わかりました。絆さん達らしいですね。ある意味、島を開拓したがったペックルと変わりませんね」

「アイツ等と一緒にするなよ」

「ふふふふ……僕は島に残させてもらうよ。プレイヤー達から金銭を絞り取らねばならないからね」


アルトは島の管理をする気満々みたいだ。

まあ、良いか。


「足元見るなよ」

「ははは、そんな真似をするほど困ってはいないよ。交易など面白い項目があるから試すだけさ」


なんか引っ掛かるな。

ロミナが肩を軽く上げて、説明をする感じで言う。


「私も島に残ってみんなの装備品を作っているよ。幸い鍛冶仲間も移住して来ているし、出来る事が増えているからね。色々とチャレンジする毎日になりそうだ」

「今度は拙者を置いて行っては嫌でござるよ」


闇影もついて来る気だし、紡もそれは変わらない。


「決まったな」


こうして俺達は戦勝会もそこそこにしぇりるが作った船に乗り、新たな場所を目指して出発したのだった。



そんな訳で開拓編終了です。

以降の更新はストックが溜まってからしていこうと思っています。

フィーバールアー

カルミラ島を飛びだし、新たな地を目指して旅立った俺たちだけど……第四都市と言うか新大陸に関しては割とすぐに見つかってしまった。

どうもカルミラ島のディメンションウェーブが終わった際のアップデートで航路が開けたって設定なのか、流通って意味での設定なのか不明だけど新たな大陸への船が出るようになってしまったのだ。


この事が露見してアルトがカルミラ島はすぐに廃れるかもしれないと冷や汗を流していたっけ。

とりあえず先発隊とばかりに出かけたプレイヤーの証言を聞くと、帰路の写本で登録できない特殊な都市らしい。

しかも色々と制限があって使い辛いとか何とか……拠点と言うより中間地点って印象のある都市だったとの噂がカルミラ島には来ている。


そんな訳で俺達も新大陸とやらにすぐに到着した。

漁港ロラ……と言う簡素な船を止める港しか無い場所に無数のプレイヤーたちと共に俺達も船を停泊させた。


「いらっしゃーいペーン。カルミラ島出張の出店だペン」


……何故か漁港ロラではペックルがアイテム補充等の店を開いている。

どうもこれがアルトの言っていた交易と言う要素の一つらしい。

ここでの収益はカルミラ島の税収にカウントされるそうだ。


「ここが新大陸ですか……」

「思ったより早く見つかったでござるな」

「そう」

「ワクワクするね!」

「まあな」


新しい場所に到着し、無数のプレイヤーのいる人ごみの中を歩いて俺達は新大陸を見渡す。

港を抜けると草原が伸びている。

街道らしき道があって、プレイヤーたちがぞろぞろと道沿いに歩いて行っている。


「他のプレイヤーの方々に続いて私達も行きましょうか」

「いや、俺はこの港で釣りをしてる」

「またでござるか……」


なんか闇影が呆れた様な声を出している。

何をわかりきった事を言っているんだ?


「ここまでの道中でも絆さんは釣りをしていましたよね」

「硝子、新しい場所に着いた=新しい釣り場でもあるんだ。ここは海ではなく、漁港ロラと言う釣り場なのだ。何が釣れるかのチェックを忘れてはいけない」

「……そう」


ゲーマーとして、釣りが俺のライフスタイル。未知の場所に着いてする事と言ったらまず釣りが俺のする事だ。


「お兄ちゃんらしいね」

「もはや恒例となっているのは分かっていますが、ここで先に向かわず釣りをしたいとは……絆さんらしいです」

「じゃあどうするでござる?」

「……別行動」


しぇりるの言葉に同意だな。


「しぇりるはどうするんだ? 夢と言うか目的だった新大陸を見つけた訳だが」

「……まだ全てが見つかった訳じゃない。もっと調べる」

「まあなー」


まだ世界地図の全てが埋まった訳でもない。もっと海を調べ回るのも確かに必要な事だろう。

ただ、アップデートしないと新しい場所が見つからない様に細工されている様なので、程々に新しい事に挑戦するのも……また一考ではある。


「んじゃ、海をもっと調べたいのか?」

「のう……新大陸、調査……コロンブス」

「大陸の調査もしたいってことね」


しぇりるはコクリと頷く。


「じゃあ、俺が港で釣りをしているから皆は先に行っててくれ。何かあったら教えてくれよ」

「わかりました……ただ、本当、絆さんはマイペースですね」

「ただ、絆殿の奇想天外な行動で成功しているのだから否定は出来ないでござるよ……」

「あはは! じゃあ先に行ってるねお兄ちゃん! 水場があったら教えるからね!」

「おうよ!」


って事で俺は硝子達に先に行かせて港で釣りに勤しむ事にしたのだった。


「おい……あそこに居るのって釣りマスターじゃね?」

「ああ……あのクジラを釣ったアイツか」

「新大陸に来てやる事が港で釣りって徹底してんなー……」

「ゲーム開始時にも一日中釣りしてた姿が目撃されてるんだぜ。釣りのトッププレイヤーだろ」

「アイツの真似すれば成功するって感じで釣りを必死に覚えている奴もいるらしいぞ」


道行く人が俺を指差して、噂話をしているのが聞こえてくる。

悪い気はしないけれど、俺の真似ねー……別に釣りだけをして新しい場所を見つけた訳じゃないんだけどなぁ。

もちろん新しい場所での釣りは好きだけど……他にも色々と覚えてみたいスキルがアップデートで出ているんだよなぁ。

釣竿を垂らしながら次に覚えるか悩み中のスキルをチェックする。


お? 竿が引いてる。

何が釣れるかな?


む……地味に釣り辛い。

引っ掛けるのが中々難しい手応えと、引っ掛かった直後に暴れ出して手こずった。

まあ、十分に上げたフィッシングマスタリーの前ではそこまで苦戦はしなかったが。


「おお? シマダイだ!」


シマダイって言うのはイシダイの若い魚だ。イシダイは割と釣り人泣かせと言うか憧れの魚でもあるので自身の成長を感じられる。

ここでシマダイが釣れるって事は近くの岩礁地帯に行くとイシダイが釣れるかな?

問題は釣り針か……そこそこ強度が無いと噛み切られるだろうなぁ。

竿だけではなく釣り針も拘らねばならないかもしれない。

他にクロダイとウミタナゴが釣れる様だ。

ここの主は一体何が引っかかるか今から楽しみだ。

なんて感じに試行錯誤を繰り返していると……。


『絆さん』

「ん? ああ、硝子? どうした?」


硝子からチャットが飛んできたので応じる。


『ちょっとこっちに来てくれませんか? 試したい事が見つかったので』

「別に良いけど……」

『お願いします。道なりに進んだ先です』


せっかく乗って来たのになー。

なんて思いながら釣り具を仕舞って皆が向かっている先に俺も続いて行くのだった。


「やっほーお兄ちゃん。成果はどう?」

「呼ばれたからそんなに釣ってないけどシマダイが釣れたな」

「へー……よくわかんないけど凄いね」


よくわからんなら凄い言うな。

とにかく紡の挨拶を無視して硝子達に声を掛ける。

なんか……仰々しいズラーっと横に並んでいる城壁が続き、その真ん中に入口らしき砦のある場所だ。

プレイヤーが一列になって並んでいる。


「どうやらこの新大陸にある国はミカカゲと言うそうなのですが関所を通過しないといけないそうで……」

「へー……」

「門番の話だとね。国内に入るには通行手形と言う名のビザ申請が必要なんだって、そのビザを取るとこの先に三日間だけ滞在出来て、期日を過ぎるとこの関所に戻されるらしいよ」

「期日を過ぎると一日程、申請期間が必要だそうでござる」

「……そう。ビザ……常識」


滞在期間が決まっているね。微妙にリアルな設定のある国への来訪って事なのかな?


「しかもここで発行したビザだけだと更に先の関所は通れないし、首都に行くのには日数も掛るから三日じゃまず辿りつけないみたい」

「ふーん……で、それで俺を呼ぶのに何の理由がある訳?」

「ちょっとお兄ちゃん。こっちの受付のNPCに声を掛けて見てくれないかな?」


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